Minotti 5つのシナリオで描かれた時を超えるデザイン

今月も引続き4月に開催されましたMilano Design Week 2025の特集です。
展示空間の絶対的主役は、Minotti言語のタイムレスなエレガンスをまといながらも、新しい世代に語りかける作品の研究と継続性の賜物である2025 コレクションです。
マルシオ・コーガン / Studio MK27のBézier、ジャンピエロ・タリアフェッリのCoupé、ハンネス・ピールのRiley、nendoのSaki、ガムフラテーシのVivienneといった新作シーティングシステムが、5つの異なる個性を持ちながら相互につながった空間を演出し、シームレスでカスタマイズ化が容易な、進化し続ける住環境に理想的なソリューションであることを示しています。カリフォルニア・ミッドセンチュリーを基調とした空間には、タンガニカウッドやブークレ、酸化スチール、ベネチアンプラスターなど、温もりのある自然素材が使われ、60 〜70 年代のヴィンテージ感が漂います。さらにフィレンツェの名門ギャラリーTornabuoni Arte とのコラボレーションにより、アートとデザインの境界を越えた体験を演出。Minotti のデザイン哲学の進化と未来へのビジョンを示す新たなマニフェストとなりました。

 


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Poltrona Frau 新作は大城健作氏デザインのチェア Leplì

伝統や経験、試行錯誤を重ねた解決策に安住するのは簡単だ。デザイン家具のトレンドは、素材や構造技術と同様、急速に変化する。Poltrona Frauの価値観と一致する生活観を維持しながら、その都度、斬新なデザインを提案すること。デザイン家具とは、つまり、その時々の流行にとらわれず、その提案やインスピレーションを自分のものにできる家具なのです。
パッド入りチェア Leplìの構造には、 カバノキとポプラの合板構造で、クラフト紙の芯材が使われています。その背もたれは、Polimex®とポプラ合板で作られています。パッドには、発泡ポリウレタンとポリエステル綿が使われています。デザインチェアLeplìは、レザーとファブリックのさまざまな組み合わせが可能です。固定式のベースはブラックの防キズ塗装が施されたMDF板が使用されています。回転式はリターン機能付きで、360度回転しても元の位置に戻る仕様となっています。さらに、ベース内部に5つのピボットキャスターが組み込まれているキャスター付きも用意されています。



Leplì by Kensaku Oshiro
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Paola Lenti Kids仕様のソファがお迎え

マテリアル、職人の知識、思考、価値観、そして人々をつなぐ『糸』Paola Lenti Milano『Àlfa, the timeless home』では新作をはじめ、唯一無二のピースと洗練されたリエディションを展示します。ガーデンでは光、色彩、植物が調和し溶け合うリビングスペースをお楽しみください。
まずはショールームに入るとPaola LentiのKids仕様のソファが迎えてくれました。

Miriade, Maglia Rasata MTT31
ニットマットレス付きのアームチェア
様々な形状とサイズのパーツで構成されたマットレスをスチール構造の上に設置。各パーツは縁取りされ、互いに接合されることで、それぞれが個性的で異なるシートが誕生します。

Naga, rings in mélange polyester PNT002, structure natural ash wood LE008
クッション付きの座席を備えた木製ベンチのシリーズ。ポリエステル製のメランジメッシュリングを構造に挿入することで、予測不可能な色彩効果を生み出しています。

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Molteni&C Poldi Pezzoli美術館でインスタレーション

ミラノデザインウィーク会期中、Molteni&Cは2つのインスタレーションを展示してミラノとのつながりを深めます。会場はMuseo Poldi Pezzoliポルディ・ペッツォーリ美術館の中庭、オランジュリー、武器庫で、展示内容はStudio Klassによる「Letters to Milan」とElisa Ossino Studioによる「Gio Ponti Objects」。 「Letters to Milan」は、建築、デザイン、自宅での暮らし方について対話を重ねながら、ミラノとMolteni&Cが長年にわたり築き上げてきた深い絆のストーリーです。ミラノはジオ・ポンティ、ブルーノ・モラスッティ、アンジェロ・マンジャロッティ、アルド・ロッシ、ヘルツォーク&ド・ムーロンといった、建築界およびデザイン界の巨匠たちと常に会話しながら、Molteni&Cの誕生と成長を見守ってきました。インスタレーションは、空間を街のメタファーに変換することによって、この絆にオマージュを捧げます。デザインは文化であり、住まいとは過去と現在のバランスを取りながら暮らす、そのさまをオーセンティックに表現する場所。「Letters to Milan」は空間と言語のストーリーでもあるので、ウンベルト・フィオーリ、ジョルジョ・フォンターナ、フェデリカ・フラカッシの3人が、ミラノを語るために選んだ作家の言葉を通してミラノの解釈を試みます。インスタレーションでは、ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンのAriaデスクとLineaアームチェア、クリストフ・デルクールのEmileソファ、ガムフラテージのLiaアームチェア、そしてトビア・スカルパのMonkチェアの復刻版など、Molteni&C2025年コレクションを展示します。武器庫ではElisa Ossino Studioによる「Gio Ponti Objects」でMolteni&C、ジオ・ポンティの後継者およびアーカイブとのコラボレーションにおける新たなチャプターを公開。デザイン界の巨匠によるデザインを長きにわたる研究と試作を重ねて復活させるオブジェクツコレクションです。手、エトルリアの工芸品、馬、鳥、木製ボトル、トレイ、花器、キャンドルホルダーが新しい住まいを背景に主人公として輝きます。美しき(不)可能なオブジェクトたちです。
トビア・スカルパのアイコニックなMonkチェアの復刻を記念して、ヴィンセント・ヴァン・ドゥイセンやヤブ・プシェルバーグといったレジェンドの革新的な傑作とともに2025年新作コレクションを発表します。コレクションでは、新たな2人のデザイナー、クリストフ・デルクールとガムフラテージをMolteni&Cのポートフォリオに迎えます。

 

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PAUL COCKSEDGE x MAGIS 鏡のインスタレーション

PAUL COCKSEDGE x MAGIS – Squash
国際的なアーティスト兼デザイナーであるポール・コックスエッジがMAGISのためにデザインした、ミラーの新作コレクションをご覧ください。このインスタレーションでは、三次元と二次元の間の境界を探求し、その境界を越える体験を観客に提供します。この展示は、コレクションの無限の可能性を垣間見せ、感情に訴えかけるデザインの新たな次元へと投影します。



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JS.Thonet Jil Sander カンチレバーチェアS 64を再解釈

Milano Design Week 2025ではドイツ出身のファッションデザイナー、Jil Sander ジル・サンダーは、そのピュアな美学で世界的に知られています。彼女のキャットウォークコレクションは、常に印象的なカット、卓越した素材の品質、そして革新的なアプローチを特徴としていました。トーネットとのコラボレーションは、彼女にとって家具デザインの世界への最初の進出となります。JS. THONETのシグネチャーコレクションでは、1920年代後半に登場した最も有名なチューブラースチールのクラシックチェアに、彼女自身の個性を吹き込みました。「SERIOUS」と「NORDIC」の2つのラインでは、象徴的なカンチレバーチェアS 64(デザイン:マルセル・ブロイヤー、1929/1930年、著作権:マルト・スタム)を再解釈し、高光沢ラッカー仕上げの木製ディテール、洗練されたチューブラースチールフレーム、そしてニュアンスのあるカラーパレットのウィーン籐細工またはレザー製の座面と背もたれによって、エレガントで高級感のあるタッチが加えられています。ジル・サンダーは、スタインウェイのグランドピアノの仕上げ、スタイリッシュな英国車のレザーシート、建築要素のマットニッケルシルバーなど、様々なスタイルからインスピレーションを得たと明かしています。JS. THONETシグネチャーコレクションには、1933年に誕生したトーネットの万能デザインである、クラシックなスチールパイプ製のサイドテーブル「B 97」も含まれています。このテーブルは、どちらのラインにもマッチするようデザインされています。NORDICラインにはマットニッケルシルバーのフレームバージョン、SERIOUSラインにはチタンのような光沢フレームバージョンがあります。

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Louis Viutton 初のホーム・コレクションを発表!

現代の暮らしにおける革新と職人技が融合する空間。家具から照明、装飾、食の芸術に至るまで、Louis Viuttonは最高級の素材、インスピレーションあふれるデザイン、そして時代を超えたサヴォアフェールで洗練された暮らしを再定義します。最も才能あるデザイナーによる先見の明のある作品を展示するルイ・ヴィトン ホーム コレクションは、大胆なアイデアを素晴らしいデザイン作品へと昇華させます。エレガントさと耐久性を重視して作られた、このブランドの象徴的なトランクは、伝統的な職人技と現代的な旅行の芸術を融合しています。




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HERMÈS La Pelotaにて新たな空間演出

ミラノデザインウィーク2025、会場La Pelotaにて、
HERMÈSが新たな空間演出を発表しました。
手がけたのは、エルメス ホームコレクションのアーティスティック・ディレクター、シャルロット・マコー・ペレルマンとアレクシィ・ファブリ。
そこにあるのは、無色に近い白に包まれた箱たち。
宙に浮かび、そこから広がる光のオーラが床に色の軌跡を描きます。
オブジェが姿を見せるのは、その「気配」から——
感情のように、光のように現れるのです。
花瓶 色彩と透明さ
吹きガラス、ケーシング、レイヤリング、フュージング…これらは、新しいホームコレクションの花瓶、ジャグ、ボックスに命を吹き込むさまざまなガラス職人の技の探求です。使用される技法により色と透明度が異なり、各ピースが唯一無二の存在感を放ちます。
サイドテーブル《ピヴォット・ドゥ・エルメス》
いわば綱渡りの名手に捧げる小さなテーブル。デザイナーのトマス・アロンソは絶妙なバランスを追い求め、素材とアイディアの間を軽やかに行き来し、相反する要素を巧みに組み合わせました。直線的な四角いテーブルベースにはラッカー仕上げのガラスの色が集合し、まるで色相環(カラーホイール)の図のようです。その上には、日本の伝統的な木工技術である「曲木」を利用した杉材のラウンドテーブルが。軸をあえて中心からずらしてあり、思いがけない動きを空間にもたらします。
テーブルウェア《エルメス・アン・コントルポワン》
柔らかで明るい色合いのフリーズ模様が縁を彩る、カオリン白磁の新作テーブルウェアコレクション。幾何学的なモチーフを水彩で描いた独創的なデザインは、アーティスト、ナイジェル・ピークによるもの。音楽のように流れる旋律と反復するリズムが誘うグラフィカルな世界とともに、自由に組み合わせを楽しめる33種のテーブルウェアからなるコレクションが、食卓に彩りを与えます。

 

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